霞ヶ丘学童保育|内装木質化

五感に響く木の温もり。厳しい敷地条件を克服した、洗練された木質空間

平賀敬一郎建築研究所が設計した、神戸市の「霞ヶ丘第二学童保育コーナー」の木質空間2階建て外観写真。ベージュ調のスタイリッシュな外壁、切妻屋根、2階へ繋がる直線的な屋外鉄骨階段がある非住宅木造建築。
傾斜のある前面道路や周囲のひな壇状の敷地に見事にフィットさせた、美しい外観。

建築を計画する際、必ずしも平坦で四角い理想的な土地ばかりとは限りません。本作「霞ヶ丘二世帯学童保育コーナー」は、神戸特有の高低差がある傾斜地であり、さらに周囲を既存の擁壁や階段に囲まれた変形地という、設計難易度の極めて高い敷地に建つ児童施設です。

私たちは、この敷地のデメリットを高度な設計技術によってすべてクリア。さらに、一歩足を踏み入れれば天然木の香りに包まれる、圧倒的な「内装木質化」を実現しました。子どもたちがのびのびと過ごせる、安全で明るいおもてなしの空間です。


■敷地を克服し、価値に変えた4つの設計アプローチ

1. 傾斜地を逆手に取った、立体的な空間構成とアプローチ設計

周辺に階段やスロープが交錯するひな壇状の土地において、建物の配置や床の高さを慎重に計画しました。

外壁のシャープなラインと落ち着いたアースカラーの色彩は、周囲の住宅街に圧迫感を与えず、地域に開かれた施設としての優しい佇まいを見せています。また、限られた敷地の中で2階への外部動線(避難階段)もスマートに一体化させています。

2. 天然木に包まれる、開放的な大空間

平賀敬一郎建築研究所が設計した、神戸市の「霞ヶ丘第二学童保育コーナー」の内観写真。木の温もりを感じる造作腰壁や収納家具、奥に設けられた小上がりの畳スペース、スライド式の木製引戸が特徴的な開放的な大空間。
仕切りを最小限に抑え、奥の窓まで遮るものなく視線が抜ける2階の多目的スペース。

2階の主要室は、遮るもののない圧倒的な大空間を実現しました。

腰壁や造作棚には、温かみのある杉の無垢材をふんだんに使用。床や天井のトーンを明るく統一し、連続する窓から自然光をたっぷり取り込むことで、面積以上の広がりと「木の心地よさ」をダイレクトに感じられる空間に仕上げています。

3. 木の香りで迎え入れる、清潔感のあるエントランス

平賀敬一郎建築研究所が設計した、神戸市の「霞ヶ丘第二学童保育コーナー」のエントランス内観写真。美しい縦貼りの木製無垢壁と、ひらがなで「じむしつ」と書かれたサイン、木枠の受付カウンター窓口、2色のタイル貼りの床。
玄関扉を開けると広がる、美しい木目の壁面と機能的な受付カウンター。

施設の顔となるエントランスホールには、美しい木目が目を引く天然木の壁を大胆に配置しました。

内装制限の厳しい児童施設において、法規を満たしながら効果的に「木の質感」を感じさせる演出です。事務室からの見通しを確保する大きな内窓や、手入れがしやすく清潔感のあるタイル床など、日々の運営管理(オペレーション)のしやすさにも配慮しています。

4. 利用者の満足度を高める「内装木質化」の法規クリア

不特定多数が利用する非住宅建築において、内装に木をふんだんに使うためには、建築基準法や消防法の「内装制限」をクリアする高度な専門知識が必要です。当事務所では、行政や関係機関との綿密な事前協議を重ね、全ての基準をクリア。安全性を最高レベルで担保しながら、利用者の心に響く木質空間をつくり上げています。


■建築家からのメッセージ

「これからの非住宅に求められるのは、五感を癒す『木質化』の提案です」

幼稚園・保育園、クリニック、各種店舗などの「非住宅建築」において、内装を木質化することは、利用者に圧倒的な心地よさと高級感を提供するだけでなく、他施設との強力な差別化(ブランディング)に繋がります。

しかし、それを実現するためには、デザイン性だけでなく、複雑な建築法規(防火規制など)をクリアしながら木を配置する専門知識が不可欠です。「この土地、この条件で、どこまで木を取り入れた居心地のいい空間が作れるか」とお悩みの事業者様・オーナー様は、ぜひ一度当事務所にご相談ください。法律とデザインを高い次元で両立させた、最適な木質化プランをご提案いたします。


■お問い合わせ・内装木質化のご相談について

「クリニックや施設の内装に木をふんだんに取り入れたい」「敷地条件に合わせた最適なボリュームを知りたい」といった事業者様・ドクターの皆様へ。当事務所では、関西圏(神戸・芦屋・西宮など)を中心に、法規チェックを含む初期プランの検討を承っております。

概要

  • 用途:学童保育施設
  • 所在地:神戸市
  • 発注者:神戸市/公共案件
  • 定員:120名
  • 業務範囲:基本計画/設計/監理