近年、公共建築や児童施設においてその価値が見直されている「非住宅の木造化」
私たちは、神戸市立本山南小学校の敷地内に、子どもたちが放課後を安心して、かつ豊かに過ごすための木造学童保育園を設計しました。行政が求める極めて厳しい「安全性」「防火性能」「構造基準」をすべてクリアしながら、ハウスメーカーの画一的なプレハブ校舎とは一線を画す、建築家ならではのデザインと技術力を詰め込んだ木造建築です。
非住宅木造、特に児童福祉施設においては、内装制限や防火・耐火に関する法規のハードルが非常に高くなります。本作では、それらの行政基準を的確にクリアしながら、子どもたちがのびのびと活動できる「柱のない大空間」を実現。構造計算に裏付けられた確かな木組により、大地震にも耐えうる高い安全性を確保しています。
たくさんの子供たちが一斉に過ごす空間だからこそ、視覚的なノイズを減らし、見通しの良いシンプルな空間構成に仕上げています。
等間隔に美しく並ぶ現しの梁と、その下に整然と配置された収納棚が、空間に心地よいリズムと規律を生み出しています。
既製品の建材をできるだけ使わず、空間のサイズに合わせて職人が造り付けた「造作収納」を随所に配置しています。
廊下の有効幅をしっかり確保しながらも、子どもたちが自分で片付けをしやすい高さ・奥行きを1ミリ単位で計算。
木の温もりに触れながら、自然と整理整頓が身につく工夫です。
外遊びの途中で急な雨が降っても、子どもたちが一息つける深い軒下スペースを設計しました。
一続きの美しい木目が頭上を覆い、校庭の開放感を感じながらも、優しく守られているような安心感をもたらします。夏の強い直射日光を遮り、室内の温度上昇を抑えるパッシブな役割も果たしています。
幼稚園・保育園、クリニック、各種店舗などの「非住宅建築」を木造でつくることは、利用者に圧倒的な心地よさを提供するだけでなく、RC造やS造(鉄骨造)に比べて「坪単価を抑えられる」「基礎工事をコンパクトにできる」「将来の解体・リニューアルが容易」といった、建築主(オーナー様・事業者様)にとっての多大なビジネスメリットがあります。
しかし、それを実現するためには、木造特有の高度な構造知識と、複雑な建築法規(用途変更・防火規制など)をクリアする専門知識が不可欠です。当事務所は、一級建築士として、また木造構造の専門家として、事業者様の戦略を形にする「上質な非住宅木造」をご提案いたします。
クリニック、保育施設、オフィス、各種店舗などの「非住宅木造」の設計・構造・法規に関するご相談は、下記よりお気軽にお問い合わせください。関西圏(阪神エリア・神戸・芦屋・西宮)を中心に、全国のプロジェクトに対応可能です。
一級建築士事務所 平賀敬一郎建築研究所
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