【設計事例】西宮市甲陽園目神山町:築26年、時を重ねてなお美しい、私たちの「自然派モダン」の原点

緑深い阪神間の邸宅街、西宮市甲陽園目神山町。 静寂に包まれた高台の街並みに、周囲の自然と優しく溶り込みながらも、圧倒的な存在感を放つ一軒の木造住宅があります。

設計から26年。今なお私たちが誇るこのエリアのランドマークは、トレンドを追うだけの華美さとは違う、「本当に心地よいもの」を知る大人のための美意識を形にしたものです。

今回は、私たちがこの邸宅に込めた細やかなディテールと設計思想を紐解きながら、阪神間の高台という特別な場所で「自然体で上質な木の家」を建てるためのエッセンスをお伝えします。


1. 最高の景色を日常にする「2階LDK」という解

目神山の高台に暮らす最大の魅力は、なんといっても窓いっぱいに広がる圧倒的な眺望です。私たちはそのポテンシャルを最大限に引き出すため、メインの玄関とLDKをあえて2階に配置しました。

高台の眺望を活かす2階LDKと木製バルコニーを備えた、墨色の杉板の外観ハイアングル

高台のロケーションに寄り添う木造2階建て。墨色の外壁とベージュのコントラストが、周辺の緑と美しく共鳴します。

道路からの視線を巧みにかわしつつ、リビングの窓からは阪神間の街並みや移りゆく空をいつでも独り占めできます。社交的なご夫婦が気心の知れた友人たちを招き、ワイングラスを片手に語らう……そんな現代的で軽やかなライフスタイルを私たちが支えています。

さらに、エントランスへ続く木造デッキの通路は、日常から非日常へと切り替えるための大切な演出です。


西宮市甲陽園目神山町の邸宅、夜の木造デッキのアプローチと木の窓から漏れる温かい光

夕方の木造デッキ。室内のあたたかな光が木枠を通して外へこぼれ、訪れる人をそっと包み込みます。


2. 経年変化こそがデザイン。私たちが選んだ「本物の素材」

「家にいるときは、いつも本物の素材に触れていたい」。私たちが共有したその想いは、一切の妥協なく隅々にまで反映されています。いわゆる「木目調クロス」や「樹脂サッシ」などは一切使っていません。

  • 外壁: 落ち着いた墨色の杉板と、柔らかなベージュの珪藻土。

  • 建具: アルミは使わず、内外ともにすべて手触りの良い木製建具で統一。

  • 床: 優美で柔らかな表情を持つメープルのフローリング。

  • 天井: リビングには幅45ミリの細やかなホワイトウッドを貼り、空間にリズムをプラス。

幅45ミリのホワイトウッド天井とメープルの床、暖炉をしつらえた2階LDKの内観

繊細なホワイトウッドの天井とメープルの床が広がるLDK。空間の主役として私たちが設えた暖炉が、家族やゲストの心を優しく温めます。

リビングの中心にあるのは、炎のゆらぎを楽しめる暖炉。洗練されたモダンな空間の中に、どこかホッとする自然の温もりが漂います。


大きな木製サッシの窓から阪神間の夜景を望む、ピクチャーウィンドウのあるリビング

夕暮れ時のリビング。大きな木の窓がピクチャーフレームとなり、眼下に広がる街の灯りをインテリアの一部にしてくれます。


3. 既製品では満足できない。細部までこだわり抜いたカスタムデザイン

私たちが手がける住まいに、既製品という選択肢はありません。すべてのディテールが、対話を重ねた証です。

キッチンには、ドイツが生んだ最高峰ブランド「ポーゲンポール」をセレクト。無駄を削ぎ落としたノイズレスなデザインが空間に美しく馴染みます。また、お風呂はユニットバスではなく、タイルの割り付けから木の建具まですべて一から私たちがデザインした特注品です。

木の建具とガラス越しに光が抜ける、細部までデザインされた特注のバスルームと洗面空間

木のガラス戸越しに光が通り抜ける特注のバスルーム。一日の終わりに心からリラックスできる贅沢な空間です。

美術に造詣の深い施主の要望に応えた、モンドリアン風デザインの手摺がある階段ホール

そして何より目を引くのが、階段の手摺り。美術に造詣が深い奥様の感性を受け止め、私たちが黒いフレームに原色をアクセントとして配置した「モンドリアン風」のデザインです。動線の一部である階段を、まるでアートのような佇まいに昇華させました。


4. 家族の時間を育む、1階のプライベート空間

みんなが集まる賑やかな2階に対して、1階には主寝室や子供部屋などのプライベートな空間をまとめています。すべての部屋を南向きに配置し、高台ならではの穏やかな光と風がたっぷりと舞い込む心地よさを設計しました。

コンクリートと木の質感が絶妙に調和したファサードは、年月が経つほどに味わいを増し、街の景色にしっとりと馴染んでいます。

コンクリートの門柱と植栽が調和する、西宮市の高級木造住宅の昼景エントランス

無機質なコンクリートと柔らかな木の表情。素材のコントラストが、住まう人のセンスの良さを静かに語ります。


5. 26年の歳月が証明する、私たちが創る住まいの価値

家というものは、引き渡した瞬間が一番美しいわけではありません。 26年という歳月を経た今、私たちが手がけたこの家は周辺の緑や街並みとすっかり一体化し、この場所だけの唯一無二のランドマークとなっています。

阪神間の高級住宅街に佇む、木造2階建て住宅の周辺環境に馴染む外観全景

周囲の自然や街の空気感と美しく調和する、完成された外観のバランス。

夕闇のなかに温かな光が灯る、西宮市甲陽園目神山町の木造邸宅の夕景ファサード

夕闇の中に温かな灯りがともる夜の表情。時を経るごとに愛おしくなる、私たちが目指す木の邸宅の姿です。


「流行りのデザインではなく、自分たちの価値観にフィットする上質な自然派の家を、阪神間の高台に建てたい」 そんな想いを持つ施主様へ。私たちはこれからも、妥協のないデザインと確かな木造の技術で、あなたの想像を超える空間をカタチにします。

何十年先も色褪せない、あなただけの特別な住まいづくりを、私たちとともに始めませんか。