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福崎町古民家再生プロジェクト(9)

いよいよ大詰めの古民家再生プロジェクトですが、やはり、まずは腹ごしらえ。打合せがいつも昼過ぎからなので、早めに行ってゆっくり食事をとることができます。

 

今日は、前回お休みで入れなかった「もちむぎのやかた」に行ってきました。こちらのお店は、その名のとおり福崎町の特産品であるもちむぎを使ったそばで有名です。最初、ざるそばにしようかと思いましたが、昨晩から急に涼しくなったせいか、暖かいものが食べたくなり、写真の「すじ麺」を注文。その名のとおり、やわらかく煮込んだ牛のすじ肉がたっぷり入っていました。もちむぎのほっこりした味わいとよく馴染んでいて、とてもおいしかったです。

 

ちなみに、今日は町のいたるところに飾り付け?がされており、なにかイベントがあるのかなとクライアントに聞いてみたところ、明日から福崎町のお祭りだそうです。


古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり プロデュース

主屋、蔵ともに、建物本体は内外装がほぼ終わりに近づき、残すは、細かい造作や照明器具の取付けなどです。正式に完成してから、きちんと写真を撮りますが、元の建物のスケール感をそこなわないよう、壁や窓をできるだけ細分化してデザインしています。


古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり プロデュース

外構工事とは、人が歩くアプローチや、植栽にまつわる部分のことです。今回のように、敷地が広いと建物以外のスペースが大きいので、この外構工事も大がかりなものとなります。

 

地域の人たちがふらっと立ち寄れるような空間になれば良いと思い、アプローチ空間と連続したベンチなどで語らいができるなど、さまざまな仕掛けがほどこされています。

今回は、この家の屋根の補修で発生した、不要になった古瓦をアプローチに埋め込んでいます。こういった、日本の伝統的な素材が自然に馴染むのも古民家リノベーションのおもしろさと言えます。また、古くなったからと、すぐに捨ててしまうのでなく、耐久性の高いものは再利用することは、環境への負荷低減のためにも理にかなった手法です。


古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり プロデュース

主屋の2階です。オレンジ色の壁は、メタリックな質感をもつイタリアンスタッコ「ガラッシア」で、今回のリノベーションで特にこだわった部分です。

全体は白のしっくいを基調としているのですが、それだけだと、単調になってしまうのと、既存の柱や梁の濃いブラウンとの対比が強くなりすぎるので、それらをうまく緩和しつつもアクセントとなる色、質感の素材を探した結果見つけたものです。

 

何色か実物のサンプルをとり、それらを見比べてみたところ、最初はゴールドが良いと思っていたのが、一転オレンジに決定。似たような他社の商品でコストのかからないものもありましたが、それはあまりにもイメージとかけ離れた質感なので不採用に。

 

コテさばきにより、模様を変化させることができるのですが、最も高級感と野趣を兼ね備えたヴェネーレという仕上げに決定しました。


古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり プロデュース

インテリアについては、養生シートが敷かれていたりして、見てもらえるような状態ではないのですが、部屋ごとに様々な仕上げや色使いをほどこし、テイストの違いを演出しています。

もちろん、根底には、この建物が本来持つ日本建築の良さを残し、かつ、いかすことを念頭にすべての選択がされていて、訪れる人は、まずそのことを意識することになるはずです。

 

また、それぞれの部屋に連続性をもたせ、回遊性の高いプランにすることで、住む人同士がゆるやかにつながる、自由な気取らない生活がイメージできます。


リノベ後の写真はこちらから!

古民家の再生や移築には、専門的な知識、ノウハウが必要となります。宿泊施設などに利用したい方などのために、企画プロデュースからお手伝いいたしますので、お気軽にご相談ください。