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福崎町古民家再生プロジェクト(8)

古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり

福崎町での古民家再生プロジェクトの工事の進捗報告の前に、お昼ご飯の紹介から。

いつも昼過ぎから現場確認、その後、打合せというスケジュールなのですが、今までなかなかタイミングが合わなかったり、お目当てのお店がお休みしていたりと、現地でゆっくり食事する機会が少なかったのですが、今日は少し早く到着するよう神戸を発ち、現場近くの「蕎麦とさーもんと 有庵」という蕎麦屋さんに寄りました。

なぜこの店にしたかというと、こちらのお店も古民家をリノベしていたので参考になればと。

ところが、車でお店の前まで来たと思われるところで、たしかにグーグルマップでは店の真ん前にいるはずなのに、お店の場所がさっぱり分からない。しかたなくお店に電話すると、どこからかスタッフの方が現れて、すごく狭い道を入れと。これは分からないな、分かっても見知らぬ土地で入っていく勇気はないなと思うほど、狭く曲がりくねった道でしたが、無事駐車場まで辿り着きました。

十割そばのかけそばも、とても美味しくいただきました。


古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり

腹ごしらえも済み、いざ現場へ。写真は、現場すぐ近くにて。

早いもので、愛車BRZは納車からもう2年経ちました。仕事もプライベートも、この車と一緒でしたが、やはり仕事で見知らぬ土地などに行ったことが思い出されます。暑い時も寒い時も、山奥の打合せに行く時にも、いつも一緒でした。

 

今どき絶滅危惧種と言われるマニュアル、2ドアのスポーツカーで、荷物もたくさんは積めませんが、私の場合、荷物と言えば、一泊程度の小旅行と趣味のテニスの道具くらいなので、なんら不自由はありません。マニュアル車を操る楽しみと共に愛着も日々深まり、本当に相棒と呼べる存在です。


古民家再生 リノベーション 建築家 まちづくり

外観は、足場が取り外されて全貌が分かるようになってきました。足場とシートが掛けられていた時は、カフェができると近隣では噂になっていたようです。

地元のリフォーム会社さまが運営する古民家リノベーション専門のショールームとは誰も想像しなかったようですが、カフェのように気軽に立ち寄れて、地域のお役に立てる存在となって頂きたいものです。

 

1階の外壁は、腰から下の黒い部分が木で、下見板張りと呼ばれる張り方です。その上の白い部分はしっくいを塗りこんでいます。


古民家再生 リノベーション 建築家 まちづくり

1階の外壁の白い部分はしっくいですが、軒裏の垂木を曲線で塗りこめた部分については、白の塗装仕上げです。曲線の部分を上向きの体勢でしっくいを塗りこんでいくというのは、職人の腕の見せどころですが、コストが高くなりすぎるので、塗装としました。結果、違和感なく仕上がりました。

 

この部分は、白でなく墨色にする案も検討しましたが、こうやって見ると、やはり白で正解だったなと思います。


古民家再生 リノベーション 建築家 まちづくり

内部の下地工事もどんどん進んでいます。この写真はエントランスですが、広さや外の景色の見え方などが具体的に分かるようになってきました。

 

天井のように見えるのは、上部が資材置き場になっているからで、実際には吹抜け空間となります。

奥の柱が並んでいるのは、さらに奥の空間が透けつつ見える効果を狙ったものです。


古民家再生 リノベーション 建築家 まちづくり

キッチンの壁面にタイルが張られていました。古民家らしいレトロな感じで、かつ、あまり泥臭くならないデザインのものを探して、ようやく見つけた名古屋モザイクのタイルです。濃淡の違うブルーを2色混ぜて張っています。

 

また、古民家の多くは、梁がとても低い高さにあり、この建物も床から梁下まで1.9mほどとなるのですが、実際に天井の下地が組み上がった状態で確認したところ、部分的にこうした空間があっても全く気にならず、むしろ落ち着きを感じます。

均一な天井高さで整えられるより、吹抜けの高い天井や、体に馴染む適度に低い空間が混在するのが、古民家の良さだと身体感覚として知ることができました。

唐突に柱が出てきたり、そういうイレギュラーな要素をうまくデザインするのが、古民家に限らず、リノベーションのおもしろいところです。


古民家再生 リノベーション 建築家 まちづくり

写真左半分の黒い壁は、高圧で成形された極薄のセメントボードで、外壁と同じ鎧張りとしています。

土壁、タイル、セメント、石、スタッコ、壁紙と、これから内装の仕上げがショールームらしく、様々な素材で仕上げられます。

同時に照明器具、外構工事が進められ、11月には完工予定です。


リノベ後の写真はこちらから!

古民家の再生や移築には、専門的な知識、ノウハウが必要となります。宿泊施設などに利用したい方などのために、企画プロデュースからお手伝いいたしますので、お気軽にご相談ください。