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福崎町古民家再生プロジェクト(4)

古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり

昨日は古民家再生の現場を確認するため、福崎町まで行ってきました。きびしい暑さでしたが、愛車のBRZに守られて中国道を1時間ほど走って向かいました。

前回は基礎のコンクリートを打つ前の配筋の様子を見て頂きましたが、天気にも恵まれ、現場はどんどん進んでおり、既に床コンクリートを打ち終わり、柱・梁の補強にとりかかっています。今回はその様子を見て頂きます。


古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり

新しく建つ耐力壁に筋交いを入れているところです。できるだけ既存の小屋組みを残すため、梁は再利用しています。

古い木の色・風合いと新しい木の表情が組み合わさった空間が立ち上がろうとしています。

コンクリートの床が打たれ、作業がしやすくなりました。その上に通気用の基礎パッキンを置き、土台を敷いています。このような部分は完成すると目に見えない部分となりますが、とても重要で建物の安全性に覆いに関わります。


古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり

柱の補強もしていきます。写真は大黒柱です。

こうやって100年(推定)ほど建物を支えてきた柱が、現代の技術によりあらたな力を得て、これからさらに長きにわたってこの家を守ると考えると感慨深いものがあります。

左奥には、職人さんたちが見やすいように各種図面が貼られており、これらを確認しながら作業を進めていただくことになります。


古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり

既存の梁と新しい柱・梁の接合の様子です。このように築100年の建物を本格的にリノベーションするには、確かな腕を持つ職人さんの存在が欠かせません。リノベーションの推進と共に、社会全体で日本の伝統技術を保存していくことも重要と思います。


古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり

こちらも、まさに日本建築の伝統技術そのものとも言える屋根瓦の葺き替え工事です。

この建物は、屋根が2段になっており、下屋の部分を葺き替え、その作業ででた、まだ使える瓦を上屋の補修に使います。瓦は焼き物なので耐用年数がとても長く、こうやって手入れをしていけば、かなり長い年月にわたって家を守ってくれます。

アプローチまわりの床面にデザインで使う古瓦も、この屋根から調達し、無駄な廃材をできるだけ発生させない設計としています。


リノベ後の写真はこちらから!

古民家の再生や移築には、専門的な知識、ノウハウが必要となります。宿泊施設などに利用したい方などのために、企画プロデュースからお手伝いできますので、お気軽にご相談ください。