西宮市の閑静な住宅街で、小さな双子のお子さんの子育て真っ最中のお施主さまのための、木造3階建ての高気密・高断熱住宅です。
忙しいご夫婦のために、徹底的に家事動線にこだわりぬきつつも、子供たちがすくすくと育つような明るく開放的なプランを考えました。和モダンのテイストを希望されたので、坪庭などの空間的な仕掛けも日々の生活に潤いを与えてくれるでしょう。また、「アフターコロナの家づくり」という観点からも多くのアイデアを注ぎ込んでいます。
ご夫婦共にコロナウィルスの影響でテレワークを導入しており、それぞれに設けた個室型の書斎が活躍しそうです。LDKには共有のライブラリースペースも設けており、対面型のキッチンからは、奥様が家事をしながらお子様の勉強の様子を見ることができるようレイアウトも工夫されています。
また、昨今の気候変動をふまえ、災害に強い家づくりを大きなテーマのひとつとしています。
豪雨にそなえ通常よりも高い基礎、震災には耐震等級3の強度で施主様を守ります。当初、計画の選択肢としては最小限の2階建てとするか、余裕をもたせた3階建てとするかそれぞれのプランを比較して悩まれましたが、結果的には3階建てを選択されました。
これは、将来2世帯を想定していることもあり、部屋はできるだけ大きく数多く確保し、建物本体も関連法規の基準内で最大限面積を確保する建物フレームを構築しています。もし万が一、体力の衰えたご両親がコロナウィルスに感染しても隔離しやすくなり、さらなる感染のリスクを最小限に抑えることができます。もちろん余分に確保した部屋は“災害用備蓄倉庫”としても活用でき、非常時に不足するであろう日用品や医療品、水や食料、マスクなどを十分に備蓄することが可能です。
このように、これからは高気密・高断熱・高性能な住宅を建てることで、さらにその家が将来リノベーションするに値する状態を保つことで、さらに価値を更新していくという住宅ストックのサイクルに入っていく時代に入りました。低付加価値の家を単に安く建てるだけではスクラップアンドビルドの対象となります。
地球規模の気候変動や、この度のウィルス禍のようなリスクに備えることはこれからの家づくりおいては必須です。
私たちがが最も重視する『用・強・美・健』が高い次元で調和した家が、極めてローコストで実現できたことも記しておきます。
※アフターコロナの家づくりに興味のある方はこちら
神戸・芦屋・西宮・大阪で注文住宅の設計を依頼するなら株式会社平賀敬一郎建築研究所へ