ストーリー

夫婦+娘という3人家族で『オトナを愉しむ家』を建てるストーリーを設定してみました。


建築家 中庭 間取り 平賀敬一郎 RC造 鉄筋コンクリート造
ご家族のコメントをご覧になれます。

《夫 48歳》

大手製薬会社に勤務。部長。趣味はワイン、音楽鑑賞。若いころのように、もう一度スポーツカー(MT)の購入を検討している。

 

家を建てることになった経緯:結婚当初に購入したマンションに妻と娘3人で暮らしていた。少し設備が古くなってきた感はあるが、駅からも近くて便利で、特に不満はない。

 

そんな折、同じ市内に住む両親が高齢になり、現在住んでいる古い木造2階建て一軒家では段差の大きさや階段の上り下り、断熱性能の低さなどがつらくなってきたと聞かされる。

それで、マンション住まいに変更したいと言う。

その場合、一軒家は空き家となるが、両親が健在のうちは現状のまま残していこうと思ったものの、実際にはメンテナンスや管理に労力と費用がかかり過ぎるため、思いきって、妻にある提案をしてみることに。

 

それは、現在自分たち家族が住んでいるマンションに両親を住まわせ、代わりに自分たち家族が実家に住むという案。妻も賛成してくれた。両親に長年住み慣れた家を離れる話をするのは気が引けたが、大事な家を荒れ果てた姿にするのも忍びない。

思いきって両親に相談してみると、二人とも乗り気で、すぐにでも話を進めようとするほど。そういえば、両親はこう見えて昔から先進的な気風で、あたらしい環境にも特に抵抗はないらしい。

 

その場で話が盛り上がったのは良いが、後日、妻とあらためて出向いて、自分が生まれ育った家をよく見てみると、リフォーム、いや、かなり大規模なリノベーションが必要になりそうだ。風呂やキッチンなどの水まわり設備は古くて自分たちの生活にはそぐわないし、昔の家だから天井も低いが、骨格そのものを変更するわけにはいかないので、これ以上高くすることもできない。目に見えない配管も当然老朽化しているだろうから、これを機に取り替えるとなると大工事だ。

仮にこれらすべてを行って、自分たちが満足する家に仕上がったとしても、かなりの費用を要する。それこそ家を一軒建てるに匹敵する費用だろう。それだけの費用をかけても、今後自分たちが数十年、老後もふくめた人生を過ごすと考えると最適な判断とは言えない。建物自体も、近所の工務店に頼んで建てたもので、お世辞にも建築的な価値が高いとは言えない。

 

どうしたものかと家族会議をしていると、妻が趣味のワイン会でよくご一緒するご婦人の話をしてくれた。そのご家庭は、数年前に家を建て替えたが、その設計をした建築家が、とても細かいところにまで配慮してくれていて、とても満足しているとのこと。なんでも、住宅や医院などの設計を得意としているらしい。年齢も近いようだし、ワインとクルマが趣味というのも同じだ。一度会わせてもらえるよう、その友人にお願いしてみることに。

建築家 中庭 都市型住居

《妻 44歳》

地元の菓子製造会社の企画開発部門に勤務。部長。

趣味:ワイン、料理。最近はスノボなどエクストリーム系スポーツの観戦にはまっている。

 

夫の両親の引越しがきっかけで、自分たちが住む場所について大きな展開があったのは良かった。というのも、今のマンション住まいは便利だけど、どこか味気なく、部屋数のことしかできない。お隣さんや上階の音のストレスも正直ある。

 

娘も今年から大学生だし、手がかからなくなってきたが、結婚するまではいろいろともの入りだし、定年まで仕事は続けるつもり。でも、そろそろ夫婦の時間もたくさん欲しい。家の中のお気に入りの場所でワインを飲んだり。

 

これまで食に関わる仕事に携わってきたから、食べ物や料理、嗜好品についてもっと理解を深めて、自分なりの理想を追求したい。コロナ禍で行けてないが、これまでは毎年行っていた海外旅行に行けなくなったことも、家で楽しむことを覚えるきっかけになった。

 

《娘 18歳》

大学生。

無事、希望する学科に入ることができ、これからは自分の生活や、人生についてじっくり考えたい。独立した環境の部屋があればうれしい。


建ててみた感想

ある程度、歳をとってから建てるということもあり、娘もふくめた家族全員が、自立したオトナとして過ごしつつ、自由に楽しめる空間としたかった。

それに対する『中庭』という解は、まさに自分たちにぴったりだと感じた。

隣地との距離が小さく、プライバシーの確保がむずかしい日本の住宅地にあって、とても理にかなったプランだと思う。

 

デザインや素材のセレクトも、建築雑誌で見かけるような独りよがりなものでなく、動線や使い勝手は細かいところまで考えてくれて大満足。

建築家が自分とおなじくクルマが趣味で、打合せ時にはいつも盛り上がって、最終的には自分も同じクルマ(BRZ)を買ってしまったのも今となっては良い決断だった。

 

頑丈なRC(鉄筋コンクリート)造を選んだことも正解。中庭を区切る壁の、凛とした存在感が自分たちの好みに合っている。それに、災害や防犯について考えると、堅牢な建物に住んでいるという安心感は何ものにも代えがたい。

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プランの解説

プランにどのような特徴があるのかをブログで解説しています。以下のリンクよりご覧になれます。