一生、子育てするわけではない
先日、発表した『オトナを愉しむ家』ですが、皆さまに公開している資料は、平面図という図面のみです。これには理由があり、皆様に間取りをじっくりと読みこんでいただきたいからです(※オトナを愉しむ家の間取りはこちらから)。
この「オトナ」というのは、単に年齢のことだけを言っているのではありません。ライフスタイルに一定のこだわりを持ち、それを住まいにおいても実現したいと考える方々を「オトナ」と呼んでいます。なので、若い方ももちろん含まれます。
私どもでは、若い子育て世代の方向けに「子育て応援住宅」というブランドも展開していますが、注意しなければならないのは、お子様を大切に考えながらも、そのためだけに家の間取りや仕様を決めてはいけないということです。子育てと言っても、ものすごく手がかかるのは小学校高学年くらいまでではないでしょうか。
つまり、それ以降は子供も少しずつオトナとして家(家族)と付き合っていくわけですし、そのような経験を経て社会に出る方が良いでしょう。
「中庭」の有用性
ではこのプランの、オトナであることを成立させる最大の特徴はというと、「中庭」です。真ん中に中庭があることで、LDKなどのパブリックな領域と寝室などプライベートな領域が明確に区別されています。
図のように、南側のヴォリュームの1階に夫婦の寝室、2階に子供室があります。中庭をはさんでLDKやガラス張りの浴室を向かい合いますが、シンボル壁のおかげで、直接見えることはありません。
こうやって、ゆるやかに家族とつながりながらも、お互いの気配を感じることができるのも中庭型プランの良い点でもあります。
今回は、「オトナ」の定義と、中庭とそれを囲む部屋の距離感について話してみました。「オトナを愉しむ家」に興味のある方は、気軽に連絡くださいませ。