構造の検討
本日は、9月から始まった福崎町の古民家リノベーションの現場での打合せでした。構造設計者と学生たちと一緒に行った先日の調査の様子を以前報告しましたが、入念な調査の甲斐あって設計も順調です。
この家は全体が3つのヴォリュームに分かれているので、構造設計者がそれぞれ図のような3Dの軸組図を作成して必要な耐力壁や補強金物を設定していきます。
私たちはそれを基にデザインや間取りとの整合性を確認しながら内容を詰めていくことになります。
建築家は感覚的にデザインをしていると思わがちなようですが、このような古い建物の場合は綿密な調査に基づいた裏付けが重要になってきます。周囲の景観への配慮も求められます。新しさと伝統性の融合を目指していますが、とても重要な、でも地味なこの調査の段階を経てはじめて想像力の翼をはばたかせるということになります。
上記のような段階を経て、ようやくここ数日で外観のイメージが固まってきましたが、まだ図面化はしていません。実は少し前から固まりつつあった外観デザインですが、自分のなかでより確かな感覚が醸成されてきたので方向性が定まりました。
なかなかおもしろいデザインとなりそうです。
このプロジェクトについては下記を参照頂ければ以前の内容をご確認いただけます。