久しぶりのホームバーシリーズです。
11月とは思えない暖かさですが、やはり冬の気配を感じつつ過ごす時期になりました。というわけで、冬の味覚として私がとても楽しみにしていた毛ガニを食べました。
まずはテーブルセットから。紙ナフキンは、最初から折りたたんであって、それをぱらぱらと開くと出来上がりという便利なものがホームセンターで売っています。
写真右上に少しだけ写っているガラス瓶には、カキのオリーブオイル漬けが入っています。私の好物です。
テーブルセットしていくあいだに、主役の毛ガニくんを蒸します。前の日から冷蔵庫で解凍していたのですが、しっかり芯まで凍っていたので念入りに蒸します。凍っている毛ガニは毛が硬くて手に刺さって怪我をするおそれがあるので慎重に置きます。なんだか駄洒落みたいで申し訳ない。。
写真は蒸し上がった状態です。これをひたすら殻をむいて食べることになるのですが、この食べ方は手に匂いがついて、また、あまりに食べることに意識が集中し過ぎてしまうので、今年は少しだけ洋風の要素を入れて調理して見ることに。下の写真に続きます。
さっそくカニを見ていただきたいのですが、その前に、本日のオードブルです。
左上の赤いのから時計回りに、トマトの赤ワイン漬け、カニカマとマヨネーズとハーブ和え、自家製鳥のハム、鳥と豚のパテ、マグロのステーキにパセリとディル、レモン和えという具合です。
準備の手間はありますが、これもカニを食べることに集中し過ぎず、もっと食事の時間を楽しむためにはどうすれば良いかを考えた結果です。
和食だと、てんぷらにしても、刺身などの新鮮なものは、作る人がずっと料理に集中しっぱなしで、いざ本人が食べる時には料理が冷めてしまったり、時間が経ちすぎたりしておいしく食べることができないから、メインの毛カニ以外のものは、最初に出してしまえば、あとは各自好きな時に好きなように食べれば良いというスタイルにしました。
メインの前に、ワインのご紹介。洋風にというコンセプトなので、日本酒ではなく、ワインにしました。白、赤の順番で飲んだのですが、特に赤(左側)は、私がここ数年気に入って飲んでいるカリフォルニアの醸造所のものです。
いくつか試したうえで、カベルネソーヴィニヨンを主体としたものが気に入っていたのですが、今回はメルローが70%ほどのものです。全体的な個性としては、これまで飲んできたものと共通するものがあるのですが、やはりメルローの落ち着いた雰囲気を楽しむことができました。
カリフォルニアワインといえば、やはりまずはカベルネソーヴィニヨンが有名ということになると思いますが、メルローもすばらしいのです。気候が良いと、何を作っても美味しいのかも。
そしていよいよメインの登場です。解体(工事現場みたい)し、殻に切れ込みを入れて完了。写真にはありませんが、カニ味噌もあります。
いつもなら、これをそのままタレに浸けてひたすら食べるだけで、会話もなくなり、美味しいワインや日本酒にも手が伸びなくなりがちなのですが、今回はオレンジとレモンの自家製ソースでいただきました。ここで、少し洋風にということです。
不思議なもので、こうすると、オードブルとお酒、ナイフとフォークのテーブルセットも含めて洋食という意識になるからか、カニもあくまでその日のコースのひとつという感じで、『カニの会』という雰囲気にはならずでした。
特に私はお酒を飲みながら、ゆっくり時間をかけて食事を楽しみたいこともあり、この食べ方はうまくいったかなと思いました。気のせいかもしれませんが、手にカニの匂いもあまり付いてない気がします。
ちょっといつもと違うカニの食べ方でしたが、これから年末、お正月にかけて親戚一同で集まってカニ鍋という方もいらっしゃるかと思います。そういう場では、たいていは料理を作る、特に女性が忙しく立ちまわることが多いようなので、今回のように、単純に少し洋風に仕立ててみるだけで随分ラクになるのではないかなと思いました。みんなが忙しい現代、休暇は心身ともに疲労が溜まらないようしたいですね。
翌日のお昼ごはんも、とても美味しくいただけたのでご紹介を。
エビとホタテの貝柱とトマトのクリームパスタです。
食欲の秋の言葉どおり、三連休は、美味しいものをたくさん食べて、英気を養うことができました。あとはお天気に恵まれれば、11月はテニスの予定があるので、それを楽しみに過ごしたいと思います。