高気密・高断熱に関する研修210712

高気密高断熱 研修 設計事務所
Zoomにも対応しています

本日はLIXIL住宅研究所が展開するハウスメーカー「フィアスホーム」様に高気密・高断熱について研修を行いました。全国から50名ほどの社員様がZoomで参加されました。

 

フィアスホーム様はもともと日本でトップクラスの断熱・気密性能を持つ住宅を提供されているのですが、新人の営業マンや事務の方も含め、グループ全体でより理解を深めるという趣旨で研修を依頼されました。

断熱や気密といったテーマは、住む前にはその効果が分かりにくいことから説明がむずかしいようです。

また、これまで日本の住宅施策において住まいの省エネ性能について世界基準の性能指標がなかったことから後進国並みの家ばかりが建てられ、まともな断熱性能の家に住んだことのある方が少なく、興味があっても最初から無理だとあきらめてしまう方も多いようです。

しかし、実際に住み始めてからの家に対する不満で上位ツートップは「暑い」「寒い」次いで「結露」という統計が出ています。これらはいずれも家の断熱性能・気密性能に由来することです。つまり住みはじめてから数十年にわたり生活の質を左右する事柄について適切なアドバイスが得られないまま家を建ててしまう方が多いのです。このことから、やはり最初が肝心であることが分かります。たしかに高気密・高断熱の仕様にするとそうでない家に比べて建築コストは上がります。しかしその後数十年の人生の豊かさや生活の質は大きくちがいます。あとから気づいてもとても大がかりな工事となるので余計なコストが発生します。やはり最初にその部分の予算を確保すべきでしょう。「断熱は健康への投資」です。

 

最近はようやくHEAT20という「健康」「快適」までを見すえた断熱性能基準の知識が一般の方にも知られるようになりました。これまで抽象的に扱われていたことがきちんと数値を伴った性能として評価されるようになったのです。

これらの指標に則った性能を持つ住宅を供給できないハウスメーカーや工務店は施主の支持を得ることは難しい時代になりつつあります。高気密・高断熱の家に住みたい方はご相談ください。