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環境にやさしい家は、健康にやさしい家

最近の、特に若い方の家づくりでは高い断熱性能を求められることが多い。これは、もっとも重要である、住む人の「健康」にこの“断熱”・“気密”・“遮熱”が非常に重要な役割を果たすと多くの人が明確に認識するようになったからだろう。

“明確に”というのは、これまでは住まいの計画において、ブラックボックス化されていた断熱・機密性能が数値で表されるようになり、大手ハウスメーカーもその数値を競うようになったことが大きいと思う。もちろんとても良いことだ。住宅のゼロ・エネルギー化は一気に進むだろう。不勉強な設計士や工務店はお客様から受け入れられなくなる。

 

住宅のゼロ・エネルギー化は当然ながら、機械的な冷暖房器具に出来るだけ頼らず、太陽の光や熱などの自然のちからを活用したエコロジーな手法だ。そのような家づくりに成功したならば、毎日の生活が快適になるのはもちろんヒートショックや熱中症などからだへのダメージを軽減する。

 

高性能な樹脂サッシや、落葉樹の計画的な配置などで建物そのものに負荷をかけないパッシブデザインによる方法もある。環境問題への意識だけでは息が詰まるが、エコロジーは快適で「エキサイティング」でもあると考えれば、少し予算を割いて高気密高断熱仕様にすることを検討しやすいのではないだろうか。