オオカミに食べられない家


3匹のこぶた

「こぶたくん、こぶたくん、おれを中に入れておくれよ」

有名なセリフなので、皆さんも聞いたことがあるでしょう。これは、大きな悪いオオカミがこぶたに話しかけているところです。

 

このこぶたくん、三匹の兄弟なんですね。

最初のこぶたは、わらの家だったので、ふうふうとオオカミに吹き飛ばされて、なすすべもなく食べられてしまいます。2番目のこぶたは木の枝の家でした。このこぶたも同じように食べられてしまいました。

 

最後のこぶたは、レンガで建てたので、その家はとても頑丈で、オオカミは吹き飛ばすことができず、仕方なく煙突から入ったところを、こぶたに捕らえられ、逆に食べられてしまう。そういうお話です。


この物語の教訓

三匹のこぶた 家づくり

最近は残酷な描写は良しとしない世の中なので、1番目と2番目のこぶたは、3番目のこぶたの家に逃げこみ、オオカミもやけどを負って逃げ帰っておしまいというストーリーが主流のようですが、オリジナルに沿って話を進めたいと思います。

 

じつはこのこぶた、あらためて読んでみるとなかなか憎たらしい性格をしているのですが、いまの世の中、このくらいでないと生き抜くのは難しいのではないかと思うくらい殺伐としています。

 

他人の家に押し入るなど短絡的で無軌道な犯罪を行う者は、まさに悪いオオカミです。また、ふうふうと息を吹きかけるのは、西洋での風害を例えたもので、加えて、日本では地震への対策も必要です。

安全な住環境など、実はこの日本にも存在しないのです。地政学的なリスクも現実に起こり得るものとして備えなければなりません。


間取りの工夫

三匹のこぶた 家づくり

安全な家を手に入れるには、頑丈な素材でつくることはもちろんですが、それ以外にも工夫すべきことはたくさんあります。

一般的に、家を建てると道路に面してバルコニーがあり、当然、出入りするバルコニーがあります。バルコニーは人が出入りするので大きな窓です。たいていの場合は、道路面以外は三方隣地に接しているので、一見仕方がないようにも見えます。しかしそれは違います。簡単にあきらめてしまうと悪いオオカミの思うつぼです。ここ(間取り)は非常に重要です。

 

防犯性のみならず、そこに住む人の過ごし方に大きく関わってきます。道路面は多少閉鎖的に造り、中庭を設けるなど物理的にも心理的にも攻略しにくい印象を与えることが重要です。


地下室の有用性

地下に部屋をつくるのは、費用もかかるので誰にでも可能というわけにはいきませんが、予算に余裕のある人は、ぜひ検討してみてください。そこまで本格的でなくともシェルター・パニックルーム(セーフルーム)として、あなたを悪いオオカミから守ってくれるでしょう。

ネガティブな話しだけでなく、ワインセラーや備蓄倉庫、ご近所さんに気兼ねなく楽しめるシアタールームなど、皆さまの趣味や嗜好を満足させてくれる空間となります。

 

『オトナを愉しむ家』のモデル家族を例に、地下室のプランをつくってみました。

建築家 地下室 シェルター・パニックルーム・セーフルーム
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結末

もちろん、頑丈なレンガのお家を建てたこぶたは、それから先もずっと幸せに暮らしましたとさ。